カリフォルニア州最南端に位置する、太平洋沿岸の都市です。チュラビスタは、スペイン語で「美しい眺め」という意味です。晴れ渡る青空、明るい海が特徴の美しい街で、真冬でもTシャツ一枚でしのげる日もあるほど温暖な気候です。
ロサンゼルス市からは南に約200㎞。メキシコとの国境までは11㎞の距離に位置しています。
チュラビスタ市は、アメリカ内でも文化、経済、環境多様性の面において最も栄えた一地区の中心地にあります。サンディエゴ郡で 2番目に大きい都市で、人口 は約276,000 人です。
52 平方マイルを超える沿岸地形、峡谷、なだらかな丘陵、山々、素晴らしい公園、そして何マイルにもわたる街道をチュラビスタは誇っています。 保全と再生可能エネルギーの活用のリーダーであるチュラビスタには、優れた公立学校があり、国内で最も安全な都市の 1 つに挙げられています。
チュラビスタは「美しい眺め」を意味し、皆様の想像を超える見どころやアクティビティがあります。年間を通じた素晴らしい気候に誘われ、ランナー、ハイカー、サイクリスト、野鳥愛好家、アウトドア愛好家らが海や湖を訪れます。
64 を超える美しく整備された公園と 60 のスポーツ場を、スポーツ、レクリエーション活動、ピクニックに利用できます。 また、4 つの挑戦的なゴルフコースが並んでいます。
チュラビスタ市 ホームページ
https://www.chulavistaca.gov/residents/about-chula-vista
1970年代、神奈川県出身の日本人が多くロサンゼルスに在住していました。国際交流活性化を目的とする、姉妹都市締結を目指す中で温暖な気候や、柑橘類の栽培が盛んといった共通点が多くあったチュラビスタ市が小田原市との姉妹都市候補に挙がりました。
19世紀は農業コミュニティとしての側面が強かったチュラビスタ市ですが、20世紀には航空宇宙都市となり、その後、急速に21世紀のスマートシティに変貌を遂げるとともに、人口も飛躍的に増加しています。チュラビスタ市の人口は、姉妹都市を提携した40年前から3倍以上に増加しています。昔は小田原市の人口の方が多かったのですが、現在では、逆転しています。
姉妹都市締結には神奈川県の姉妹都市第一号となる横浜市・サンディエゴ市の姉妹都市締結にも重要な役割をしたチュラビスタ市の実力者、村岡三郎氏(1900-1983)の努力も大きいものでした。村岡氏は、1900(明治33)年横浜に生まれ、1916年に渡米し、多くの辛苦を経験しました。初めは農業(レモンの栽培等)に従事し、後にチュラビスタでモービル・ホーム(移動式住宅)の経営に成功しました。小田原市とチュラビスタ市との姉妹都市提携の話が持ち上がった当時、村岡氏は、事業を息子たちにまかせ、横浜・サンディエゴ姉妹都市協会長として奉仕していました。
小田原市とチュラビスタ市との姉妹都市締結にも重要な役割を果たし、ご尽力いただきました。村岡氏の友好親善にかける情熱は、戦中戦後を通じて人種問題に悩まされた体験から来ていると言われています。チュラビスタ市においても、村岡氏の地域社会への貢献度の高さが評価されています。
41もの小学校名の候補の中から村岡三郎氏の名前を冠した小学校名が選ばれ、2017(平成29)年7月14日「SABURO MURAOKA ELEMENTARY SCHOOL」が開校しました。OIFAからは、開校記念として寄木の掛時計を贈りました。
1981年11月8日に姉妹都市の提携を結んでから40年を超えた今でも、チュラビスタ市との交流が続いています。例年夏季に開催される、小田原市・チュラビスタ市相互の青年派遣事業を通じて、交流を重ねてきました。また、青年交流事業に加え、5年1回、会員や市民などの有志による「市民訪問団」を結成し、お互いの市を訪問する機会を設けています。 青年交流事業の意図は、両市の相互理解と友好親善にとどまりません。
ホームステイや文化体験、ボランティア活動を通じて小田原市民の国際感覚を醸成するとともに、両市の継続的な交流及び地域の国際化に向けた活動を担う人材の育成を目的としています。
今までに、小田原市からは130名以上の青年をチュラビスタ市に派遣し、チュラビスタ市からは90名以上の青年を小田原市に迎えてきました。
小田原市の青年は、交流プログラムを通じてチュラビスタ市との友好関係や多文化共生の重要性を学びました。交流期間終了後も小田原海外市民交流会の活動に参画し、積極的にチュラビスタ市の紹介や外国籍市民との交流事業を展開しています。
国際交流や地域の活動等に関心・意欲のある青年が両市の代表として相互に訪問し、様々な活動を通して現地の人々と交流する中で、両市の市民レベルでの友好親善が着実に深まっています。
2023年にはチュラビスタ国際親善委員会のケン・村岡会長ほか9名が訪日され、同年3月24日(金)に市長表敬訪問をされました。その際、2023年度から、チュラビスタ高校と小田原高校の交流事業が始まる予定である、と市長に報告しました。
また、チュラビスタ高校と小田原高校が姉妹都市締結を目指して活動中です。今後、高校間の相互交流が見込まれます。